新しいファイター
Athletes*
葛西里澄夢（相撲）
高校相撲の名門チームである五所川原農林高校相撲部の創部以来初の女子部員となった葛西里澄夢（りずむ）。1000年以上の歴史を持ち、主に男性によって伝統が受け継がれてきた相撲の世界で彼女は従来のジェンダーの枠を飛び越え、新しい道を提示する。
現在高校2年生の葛西里澄夢（りずむ）は、名門と呼ばれる相撲部のただ1人の女子部員として、男子部員とともに鍛錬を重ねている。相撲を始めた兄の背中に憧れて、飛び込んだ相撲の世界。男女の性差による力の差などに悩みながらも、前向きに努力を続けている。競技を通じて心も鍛えられたと話す彼女が切り開く相撲道は、新たな相撲のあり方を予感させる。
相撲という競技を選んだきっかけや理由を教えてください。
葛西里澄夢：お兄ちゃんが相撲をやっていたことがきっかけです。お兄ちゃんの相撲をしている姿を見てかっこいいなと思って、自分もかっこいい女性になりたいなって思ってすもうを始めました。すもうをやりたいと言った時に、周りからは「えっ」とかびっくりされることも多かったのですが、すぐ受け入れてくれました。
「かっこいい女性になりたいなって思って相撲を始めました」
-葛西里澄夢
相撲を始めて自分自身に変化はありましたか？
葛西里澄夢：相撲を始める以前の自分は、嫌なことあったりすればすぐ逃げてしまう感じだったんですけど、相撲を始めてからは我慢することとかが身に付いて、今はつらいことがあっても「頑張ろう」って考えられるように変わりました。前より心が強くなったかなと思っています。
「相撲を始めて、前より心が強くなったかな」
-葛西里澄夢
男性が多い競技をやる上で大変だなと感じることやこうあってほしいと思うことはありますか？
葛西里澄夢：相手のほうが力が強いことですかね。つい自分の力が足りないのがなって思っちゃうんですけど、男子と女子で力の差は出てくるのだと思うので、そこはちょっと困っているというか、悩みではあります。相撲だけではないですが、男性女性の性別関係なく、差別がないようにいろんな考え方を持ってほしいです。
「男性女性の性別関係なく、差別がないようにいろんな考え方を持ってほしい」
-葛西里澄夢
相撲を目指す女性に伝えたいことうやメッセージはありますか？
葛西里澄夢：女性でも相撲をやることで、いろんなことに気付けることがあると思うので、相撲を通じて自分に自信持てるようになってくれればうれしいなと思います。競技を通じていろいろな人に目標のように見てもらえたりすることはすごく嬉しいです。これからももっとどんどんいろんな人に目標とされる人になりたいです。
「相撲を通じて自分に自信持てるようになってくれればうれしい」
-葛西里澄夢
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